更年期の症状はサプリで改善!
更年期にお困りの方にオススメされることが多い高麗人参。具体的に、どのような働きを期待できるのでしょうか。高麗人参に含まれる成分と、高麗人参に期待できる働きなどを解説します。更年期症状にお困りの方、高麗人参の利用を検討している方などは参考にしてください。
高麗人参は、中国東北部から朝鮮半島に自生するウコギ科の植物です。乾燥させた根は、不老長寿の生薬として用いられていた歴史があります。また、現在も様々な働きを期待できる生薬として幅広く用いられています。様々な働きを期待できる秘密のひとつが、サポニンを多く含むことです。サポニンは、別名・ジンセノサイドと呼ばれる苦味・えぐ味成分です。高麗人参には、他の人参に比べ様々な種類のサポニンが含まれています。また、マグネシウムやカリウム、鉄などのミネラルをバランスよく含む点、アミノ酸のひとつアルギニンを豊富に含む点も見逃せません。これらの成分を含む高麗人参は、更年期症状の緩和などに役立つと考えられています。具体的に、どのような働きを期待できるのでしょうか。
更年期に入ってから不定愁訴に悩まされている方は多いはずです。高麗人参は不定愁訴を緩和する可能性があると考えられています。この働きは、次の臨床試験で確かめられています。
何かしらの不定愁訴を有する有症者46名(男性19名・女性27名(平均年齢52.5歳)に高麗紅参組成物(高麗紅参粉末70%+高麗紅参エキス粉末30%)を錠剤にしたもの(1粒300㎎)を1日3粒、3カ月間投与。「手足の冷え、頭痛・頭重、疲労感、食欲不振、肩こり、不眠、気の充実、腰痛、胃痛、めまい、立ちくらみ」などの自覚症状にどのような変化が現れるか、試験開始時・摂取1カ月後・摂取2カ月後・摂取3カ月後に調べた(各症状の変化を7段階で評価)。 以上の臨床試験で、月を経るごとに不定愁訴に対する有効率の上昇が確かめられた。摂取3カ月後で「手足の冷え」「頭痛・頭重」に対する有効率は70%を超えている。また、16症状中14症状で、50%を超える有効率が確かめられた。出典:『高麗紅参組成物を用いた不定主訴に対する臨床試験』 金氏高麗人参(株)研究開発室
http://www.kouraininjin.net/clinical/test_03.html
更年期症状に悩む方だけを対象にした臨床試験ではありませんが、不定愁訴を緩和する可能性が示されています。更年期症状にお悩みの方が試してみたい成分といえるでしょう。
更年期に入ってからイライラに悩まされている方も多いはずです。高麗人参には、ストレスからの立ち直りを助ける働きも期待できます。この働きは、次の実験で確かめられています。
男性6名・女性4名を5名ずつの2群に分けて、1群には精神的ストレス負荷1時間前に高麗紅参組成物(高麗紅参粉末70%+高麗紅参エキス粉末30%)を錠剤にしたもの(1粒300㎎)を6錠摂取させ、もう一群には何も摂取させず、15分間の精神的ストレスを負荷。終了直後に唾液を採取、2分間の瞑想で落ち着かせてから終了後、約10分に再び唾液を採取。唾液のクロモグラニンAの量を測定した。 ※クロモグラニンAは精神的ストレスを負荷したときに唾液中の分泌量が増加するホルモン。摂取群・非摂取群とも、精神的ストレス負荷によりクロモグラニンAは分泌するものの、摂取群は休憩により分泌量が急激に低下することが分かった。以上の結果から、摂取群はストレスからの立ち直りが早いと考えられる。高麗紅参組成物の摂取はストレスの緩和に役立つ可能性がある。
出典:『精神的ストレスに対する高麗紅参組成物摂取の急性効果』 金氏高麗人参(株)研究開発室
http://www.kouraininjin.net/clinical/test_06.html
更年期に入ってから意味もなくイライラしてしまいストレスをため込んでいる方は多いはずです。イライラによるストレスが、次のイライラを引き起こすこともあります。高麗人参はこのような方に役立つ可能性があります。
高麗人参の根には、ジオール系と呼ばれるジンセノサイドとトリオール系と呼ばれるジンセノサイドがバランスよく含まれています。ジオール系ジンセノサイドには中枢神経を抑制する働きが、トリオール系と呼ばれるジンセノサイドには中枢神経を興奮させる働きがあります。これらの働きにより、高麗人参には自律神経のバランスを整える働きが期待できるといわれています。更年期症状の中には、自律神経の不調による症状が含まれると考えられています。自律神経のバランスを整えるジンセノサイドは注目したい成分です。
参考:『更年期あれこれ』 林産婦人科
http://www.hayashi-clinic.or.jp/ladies_special_08.html